2014年4月23日水曜日

わたる&おーみんのだらだら呑んで食べるだけ雑記#1


【前回までのあらすじ】
数々の試練を乗り越えついに最終面接までたどり着いたオーミンだったが、それはワタルの卑劣な罠だった。「ネットに履歴書と昔のプロフィール帳(4年分)をばら撒くぞ」と脅され、「それはゴーストライターが書いたもの」と反論するも、実験ノートがないことを指摘されついに絶体絶命の危機に!しかしオーミンはワタルが化粧品会社会長に支援を求めるメールを見つけて・・・



なぜ日本では乾杯がビールなんだろう。と思って調べたらすぐに答えが出てきた[1][2]
簡潔にまとめると、昭和30年~40年代の高度経済成長期に最も乾杯に適したお酒として広まったということだろう。
しかし半世紀も昔の文化は、もはや今の風潮には合わないのではないか?
つまり、私はビールがそこまで好きじゃないのだ。

しかし、世の中にはビールを旨い旨いといって呑む人たちが大勢いる。
私がコーヒーを好むように、経験と知識によってそう認識するのだと思う。
だとすると、まだまだ私はビールを呑む経験が浅いということになる。

否、断じて否である。
浴びるほど呑んだとまでは言わないが、最も多く呑んだ酒は他でもないビールで間違いない。
同時に最も吐き出した酒でもある。
しかし(だから?)、ビールはマイ酒類ランキングにおいていい結果を残せていない。
これは一体どういうことだろう。まだまだ経験が浅いというのか。実は世の人々は毎日欠かさずビール2リットルを呑み干しているのだろうか。それが普通だという人がいるのは知ってるが。

そんなことを考えていた時分、ある「地ビール」専門店の存在を知った。
なんでも、ビールが苦手な人でもするするいけちゃう美味しさだとか。
大変興味を惹かれる感想ではないか。

大変前置きが長くなったが、そんなわけで飯田橋にある「クラフトビア サーバーランド」にやって来たのだ。


因みに高橋は日本酒やジンベースのカクテルをよく呑むが、別段好き嫌いは無いようで、大抵なんでも美味しいといって呑む。便利である。
しかし、奇を衒ったものに眼がないうえにしばしば自滅する。



その店は隠れ家のように雑居ビルの地下一階に構える。
雑居ビルの1階は松屋で、2階はカラオケになっている。
はっきり言って、この地下に地ビールを楽しむ空間があるようには到底思えない。
しかし、松屋の前に控えめに置かれたメニューの掲示ボードがそこにあることを控えめに教えてくれる。

細い階段を降りて店に入ったのは平日の19時前。まだ客は一人もおらず、その雰囲気を堪能することができた。
店内は明るい色調ながら落ち着いた雰囲気。入り口からは想像できない30人くらいは入れると思える広さにまず驚く。
細長い店内の奥がカウンターとなっており、その奥の壁にはビアサーバーの蛇口がずらっと並んでいる。
実際にここからビールが注がれ、それを見ているだけでもワクワクしてくる。

日本各地の地ビールを味わえると謳うだけあり、その数は豊富だ。時々によるとのことだが、ざっと20種類近くはある。
「迷ったらコレ!」「軽くて飲みやすい!」といった分かりやすい種類分けがされているのも嬉しいポイント。

私が最初の一杯に選んだのは地元、栃木の地ビール「プレストンエール ペールエール」。
ぐいっと一口目で、衝撃を受けた。
「旨い」と思わず声を出した。
ビール特有の強い苦味は殆ど感じない。むしろ、スッキリとした麦芽の香りが口の中を満たす。
泡も非常に細かく、舌触り、喉越しに爽快感がある。
ビールでありながらビールのイメージを壊す、真のビール。これが地ビールか!!
洒落たグラスがまた一層ビールを際立たせる。

高橋が最初の一杯に選んだのは北海道の「のぼりべつ地ビール フランボワーズ」。
呑んだ後の高橋の第一声は「すごくフルーティ」だった。
一口呑んで、その意味がわかった。本当にさわやかな風味が口に広がるのだ。まるでシャンパンのように!
それもそのはず、このビールには名前の通りフランボワーズ(木苺)が入っている。(なので厳密にはビールではない)
しかし、フルーティであれどその味、その喉越しは紛れも無くビール。そして旨い。
シャンパンのように飲めるこのビールにただただ感嘆するばかりだった。
特にビールが苦手な女性などはこのビールをとても気に入ると思う。

料理も逸品が揃っていた。
特に舌鼓を打ったのは「牛肉とニラの落とし焼き」。
見た目は一口大のニラ入りハンバーグで、好みでタレとからしをつけて食べる。
その小さな見た目に反して味は非常にジューシーで、牛の肉汁が口いっぱいに広がる。
噛むと味わい広がるニラのアクセントが絶妙に絡み合う。
これがビールにベストマッチ。どちらも相乗効果でより美味しく楽しめる。

その他のメニューも創意工夫が随所に散りばめられた満足度の高い品々ばかりで、ハズレは無かった。

地ビールの種類と美味しさ、料理の満足度と並んで、この店の高評価な点がある。
そのコストパフォーマンスの高さだ。
地ビールはどれでもグラス1杯500円、料理も値段に見合った量で出てくる。
自然と心と財布の紐が緩んでしまう。

この日は2人で4杯ずつ呑んだ。グラス1杯250mlなので、1リットルずつ呑んだことになる。
普段はビールをそのくらい呑むと若干グロッキーになるのだが、この時は充実感に満たされていた。
ビールは幸せになれる飲み物だ。



久々の食べ歩きだけあって、積もる話もいろいろあった。
個人的に最近(いまさら)後悔している学生コーチの件の認識を共有できたのは思いの外嬉しかった。

コミュニケーションが持て囃される現代だが、私はミーティングやプレゼンテーションなどよりも、くだらない話こそ重要だと思っている。(かなり誇張している)
どうでもいい話でこそ、相手を知ることができる。
この日もくだらない話ばかりの有意義な時間だった。



今回のお店はこちら。
『CRAFT BEER SERVER LAND』
(食べログ) http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13160783/

また、文中で紹介した地ビールはこちら。
『プレストンエール』
http://item.rakuten.co.jp/ac-fan/c/0000000132/

『のぼりべつ地ビール』
http://www.wakasaimo.com/onidensetsu/index.html



次 #2


[1] http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20090302-90006392-r25
[2] http://www.nomooo.jp/blog/?p=24501

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